掲載記事数: 398【2019/11/28 現在】

一人っ子同士の夫婦がお墓を受け継ぐなら「両家墓」…そのメリットとは?

冠婚葬祭

お墓の管理、お墓に掛かる管理費…、そしてお墓参りなど…

結婚した相手が一人っ子、そして自分も一人っ子の場合、お墓の承継者は自分らだけとなります。夫婦2人で2つの墓を管理、例え近くであっても負担が大きい。遠方であれば更に負担が大きい…。

「夫婦2人、両家の墓が1か所にあれば負担も減らすことができるのですが、解決策はあるのか…?」というような悩みを持っている方は少なくありません。

さて、「両家墓」という形式の墓はご存じでしょうか?

あまり耳にしたことがない形式の墓ですが、古くからある墓の形式です。

少子化、核家族化が問題となっている近年、無縁仏(法律上は無縁墳墓)を避ける為、数家族が共同で墓を建て、その誰かの家族の子孫がお墓を守る「両家墓」という墓の形式が増えているようです。

無縁仏」とは…
墓が建立されたものの時間的経過により供養する縁故者がいなくなってしまった状態の墓のことです。

とても効率の良い形式ではありますが、「両家墓」を立てるにあたって、いくつかのハードルがあります。

そのハードルとは、どのようなハードルでしょうか?その中には越えられないハードルも…。

メリットが多い「両家墓」。越えなければならないハードルとは?

2つの墓を1つにまとめる「両家墓」が増えている理由、そこには現代が抱えている多くの問題があります。(少子化・核家族化問題・墓の継承者問題・墓の無縁化問題など)

このように理由をあげてしまいますと、悲観的な理由から「両家墓」が増えているように思われますがそうではありません。実は「両家墓」にはたくさんのメリットがあるのです。そのメリットの一例として以下のようなものがあげられます。

「両家墓」のメリット

  • 両家の墓を建てる土地が1基分、既存の墓があるならば新たに購入する費用が掛からない。(何家の墓では無く、洋風の墓石に心・絆と刻むケースが増えています)
  • 墓を建てるにあたって、石材の費用を減らすことが出来ます。(墓石は1つ、1区間に2つの墓石、1つの墓石に2つの納骨スペースなど)
  • お墓参りが楽になる。(移動・時間・体力・移動に掛かる費用など)
  • 両家で墓を管理する為、無縁墓となるリスクを減らすことが出来る。

以上がメリットの一例となります。

このように墓の維持、管理などを考えますと、多くのメリットがあるのが「両家墓」ということは理解できると思います。

「墓」という、亡くなった方が永遠に眠る場所には、色々な考え方や色々な想い、価値観の違いがあり、「両家墓」のハードルとはそこにもありますが、更には宗教、宗派の問題などがあります。次に「両家墓」のハードルについて見ていきましょう。

「両家墓」に待ちうける3つのハードル

親族の理解

一人っ子同士の夫婦であっても、夫婦以外に墓参りをしている方の存在を忘れてはなりません。亡くなった方の兄弟、親族の方は無関係ではありませんので、今後のお墓の管理、将来のお墓の管理、夫婦の考えなど、親族の方と話し合い、理解を得る必要があります。

お墓の管理者の了承

お墓の管理者が親族の方であった場合、その親族の方の了承が無ければ、夫婦のどちらかの霊園、墓地であったとしても「両家墓」を建てることは不可能となります。

宗教、宗派の問題

両家の宗教、宗派が同じであれば、墓地の管理者の了承のうえで、どちらかに改葬できますが、宗教、宗派が違う場合は、宗教不問の墓地を探す必要があります。

その場合は、墓を更地とする「墓じまい」をしなければなりません。「墓じまい」についての情報(専門業者・費用・手続き・工事のながれなど)を事前に調べておきましょう。

墓じまいの不安・心配を解決する、墓じまいのわかりやすい手順
お墓まいりに行くことが今後困難になることへの不安を持っている方や、お墓が遠方にあり、なかなかお墓まいりができない方も多く...

また、公営の霊園では、両家墓を許可されない可能性もあると聞きますが、民営の霊園であれば建てられる所が多いとされています。このあたりについては、霊園に確認してみると良いでしょう。

さいごに

ハードルの高さは、家系、宗教の事情によって違いがあるのが現実です。また越えられないハードルもあるのも現実です。

夫婦2人の負担を考えますと「両家墓」には多くのメリットがあります。

また、ハードルの高さも5年先10年先と時代と共に低くなるのではないでしょうか?

近い将来、今越えられないハードルも越えることが出来ると、個人的には信じています。