西暦2000年を記念した紙幣として発行された2000円札。発行されてから早いもので約20年経ちました。
発行された当時は多く出回っていましたが、いつしか見かけることがなくなったように思えます。いまとなると、よっぽどのことがない限り見かけることはほとんどありません。
消えていった経緯を調べてみると、そもそも製造されていないことが大きいようです。製造されないのは、単に国民に受け入れられなかったからに尽きます。5000円札とほぼ変わらないサイズで紛らわしい所、自販機などでの対応が遅れてしまったことによる使い勝手の悪さがありました。
結果的にほとんど流通していない紙幣に成り下がってしまいました。そうなると、枚数が少ないだけに時間の経過とともに希少価値がついてくるものです。発行から約20年経過した今、その価値はいくらなのでしょうか?
記念にとっておいている人もいるでしょう。2000円札の現在の価値について調べてみました。
2000円札の価値
期待した人もいたと思いますが、基本的には2,000円の価値しかありません。額面通りという訳です。なぜ、プレミアムが付かないかというとまだそれほど価値が出ていないことにあります。
今現在でも、沖縄の地方銀行のATMでは2000円札が出てくるほど、沖縄では割とメジャーな紙幣なのです。そういえば、2000円札は2000年に開催された沖縄サミットを記念した紙幣でした。表面に印刷されている守礼門は、沖縄を代表する観光名所の首里城です。沖縄では、今でも2000円札が愛されていることにつながります。
このようなことからも2000円札は沖縄に行けば、容易に手に入る可能性は高いです。
ピン札ならプレミアム価格に
沖縄では、入手しやすい2000円札もピン札となるとその数は激減します。2000円札の流通枚数は2016年現在で1億枚と言われますが、ピン札だけととなるとそこまで多くないはずです。
ピン札の2000円札は、コレクターや贈呈用としてニーズがあるといいます。そのようなことから、ヤフーオークションでは額面以上で取引されています。といっても、1割上乗せされる程度ではありますが…。
残念ながら、金券ショップでの買取は額面通りでしかないようなので、売却を検討している人はヤフーオークションなどで売却することをおすすめします。
今後の価値はどうなる?
2000円札の製造が再開されない限り、紙幣の絶対量が減少していくことから、その価値は下がることなく上がっていくでしょう。しかし、20年経った今でも気持ち程度のプレミアムしかありませんので、大きな期待はしにくいです。
特にピン札が希少価値が高くなるでしょう。また、初期の製造番号ももしかすると希少価値が出てくるようにも思います。これらの2000円札をお持ちの方は、大切に保管しておきたいですね。