掲載記事数: 398【2019/11/28 現在】

意外に知らない人が多い、遺言書のあれこれ

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最近では、終活が流行っており、遺言書を書く人が増えてきています。日本公証人連合会によると、遺言公正証書件数が年々増え続けているといいます。実際に平成29年の1年間で遺言公正証書を作成した件数は11万件となっており、その多さに驚くばかりです。

公証役場で遺言書を作成したのであれば、ほとんど大きな問題はありませんが、遺言書を作成した約7割近くは、自筆証書遺言になっています。自筆での遺言は、故人の自宅で見つかるケースが多く、遺族としてはその内容を精査し、内容に合わせて対応しなければなりません。

自筆での遺言書には、いろいろなトラブルもつきものです。事例を交えて、いくつか紹介していきます。

故人のメモが見つかる

故人のメモに遺言のような記載があった場合、それは有効なのでしょうか。一般的な遺言書とはかけ離れたものが見つかったケースです。

実は、遺言書はメモのようなものでも有効になる場合があります。それは、遺言書を書く際のルールがあって、日付や全文自筆、捺印があれば、遺言書として成立するからです。

逆にしっかりとした遺言書を作成していたとしても、日付や捺印が抜けていれば、それは無効になってしまいます。

遺産分割終了後に遺言書が出てきた

故人がなくなった当初は遺言書の存在がなかったものの、数年たってから遺言書が出てきたというケースです。

遺産分割が終わっているのであれば、見つかった遺言書の内容に沿う必要はありません。ただし、これには相続人全員の同意が必要になります。

もし、相続人のうち1人でも、遺言書の内容にすべきだと主張した場合はその遺言書の内容に沿ってやり直す必要があるので注意。

遺言書が見つかったので開封した

遺言書が見つかると、遺族として開封したくなるものです。しかし、勝手に開けてはいけません

実は、遺言書を勝手に開封してしまうと、5万円以下の過料が科せられます。実際には、勝手に開封してしまい過料が科せられた事例はありませんが、開封は家庭裁判所に行ってもらうと良いです。

また、勝手に開封してしまったとしても、遺言書の効力はなくなることはありません。