新年のお年玉に子供の日のプレゼント、誕生日やクリスマスのプレゼントなど、孫へのプレゼントに出費は続きます。その他、七五三や小学校入学など行事イベントでの出費もあるでしょう。
孫のために頼られる嬉しさもあって、お金を奮発しがちなのも60代祖父母の特徴でもあります。
孫への出費はいいことでもあり、大変さもあると思いますが、孫出費に無理はしていませんか?
ソニー生命保険の「シニアの生活意識調査2018」では、孫出費が年々増加傾向だという調査結果もあります。孫にかける出費について詳しく見ていきましょう。
孫のために1年間で使った金額:平均128,269円
ソニー生命保険が孫がいるシニア337人に、孫のために1年間で使った金額を尋ねたところ、平均金額は128,269円となりました。
1か月分の年金相当額にもなり、1か月で1万円平均とのことから、なかなかの高額なのがわかります。
2017年の調査と比べると、年間出費金額が12,210円も増加したといいます。その背景として、孫との外食や旅行が増えているとのことです。てっきりお年玉やお祝い金が多くなっていると思いきや、近年では孫との時間にお金を使う傾向にあるのです。
ニュースなどでよく見る、空港や駅のホームで祖父母と孫の別れシーンが思い出されます。楽しい時間を過ごした後にやってくる別れの時間。寂しいひとときでもあります。
増える老後破産
子供や孫のために、何かしてあげたいという気持ちから、孫への出費を惜しまない人も多いでしょう。最近では、自分以外の家族にお金を使いすぎて、将来に必要なお金がなくなってしまうケースも少なくありません。
孫も大事ですが、自分も大事だということも忘れてはいけません。70代、80代…と年齢を重ねるたびに、今以上に医療費や介護費がかさむ可能性が高まります。その時のための資金はがっちりと確保しておきたいものです。
孫の陰に子どもあり
孫の後ろには大人になった自分の子どもがいます。親として立派に自立しています。自分の老後生活もあるのに、他の家庭の支援をするのは限界があるため、ある程度は子どもに任せるようにした方が賢明です。
孫や子の支援をしすぎたばかりに、老後破産したという例もあります。孫や子の支援は自分が余裕があるときだけにとどめておきたいものです。