日本は、原則的に国民のすべてが年金に加入しています。さて、この年金は高齢化社会を迎えて、支えあうバランスを崩しているのは周知のとおりです。
そうなると、どことなく「年金が破たんするのでは…」という声が増えてくるものです。中には、「年金保険料は払い損だ」「若い人は年金はもらえない」などもっと先を見据えた意見も出ています。
冷静に考えて、年金が破たんするような可能性はあるのでしょうか。私個人の意見として、その可能性は限りなくゼロに近いと思っています。
年金制度を廃止する前にやるべきことがある
年金制度を廃止せざる負えない時は、日本国家が破たんするときのみしか考えられません。年金制度に手をかけるくらいなら、税金を上げたり、不必要な公共事業を廃止する方が優先順位としても高いでしょう。このことからも年金制度が破たんするとは、とても考えにくいです。
そもそも、日本国そのものが破たんするとは、国民で思っている人は少ないはず。年金制度だけ破たんするという考え方はちょっと悲観的な考え方かと思います。
しかし、年金制度を支えあうバランスは崩れています。近い将来に支給額の減額などは大いにあり得ることだと感じます。いざという時のために、貯蓄をしておくなどの対策をしておくべきでしょう。
国は年金制度を守るためにあらゆる施策を行う
まずは、支給額の減額を行う可能性があります。マクロ経済スライドという、物価に対するバランス調整はすでに行っていますが、それ以外にも減額につながる施策も今後は考えられます。
2016年にスタートしている「iDeCo(イデコ)」は、確定拠出型年金とも言われますが、いわゆる個人年金の1つで、いわば「自分でなんとかしてください」という考え方もできます。
働き方改革の名のものとに、シニアの雇用を推進しており、年金不足の受け皿的な役割も考えていることでしょう。シニアの雇用を促進することで、年金補填だけでなく、支給量抑制にもなります。まだ先にはなりそうですが、定年は70歳が普通な世の中となり、年金受給は70歳からという、政府の方針も見えてきています。
年金は破たんしないというポイント
- 高齢化社会において、年金制度は国の最重要課題であるということ
- 年金制度を守るために国はあらゆる施策を行っていること
以上のことから、年金制度は破たんしないと考えられます。これはあくまでも個人の意見です。未来なんて誰もわかりませんから、実際はどうなるかはわかりません。できることとして、年金制度はなくならないことを祈るばかりです。