
現代ならではの「パラサイト破産」が増えているとニュースで見ました。
「パラサイト破産」を知らないという人も多いでしょう。まずは、パラサイト破産はどんなものでしょうか。
パラサイトとは、寄生虫という意味を持っています。パラサイト破産となると、寄生されてしまい自分が破産してしまうという現象を指します。
子供が仕事がしていない、病気を抱えている、孫を利用するなど、子供が親に養ってもらうような状態が続くことで、破産に至ってしまうというものです。
年金だけが収入源のシニアの多くにパラサイト破産が増えてきており、少しずつ社会現象として取り上げられるようになりました。
親に依存する子どもたち
無事に大学を卒業し、就職した子供はそのまま仕事を続けていれば良いですが、このご時世ですから、何かの都合で退職するということもあるでしょう。
そうなると困るのは、お金の問題です。困った時に気軽に頼める相手として、親が挙がります。
親としては子供が困っていることから、見過ごすことができません。これまで蓄えた貯蓄や年金を切り崩して、支援してしまいます。
これも一時的ならともかく、長引けば死活問題につながってしまうでしょう。
最近の子供は親に依存しやすい
甘い汁を吸ってしまうとなかなか抜け出せないのは、人間の弱い部分でもありますが、最近の子供はこのようなタイプが多いといいます。
好きなものを買ったり、好きなことを実現するために必要となるお金を捻出するため、節約をせずに親に頼むことや親と同居することを選ぶ傾向にあります。
一度お金を渡してしまうと、ズルズルと続いてしまうのです。
孫をダシにつかうケースも
独身の子供ばかりがパラサイトになるとは限りません。子供が結婚し、孫が生まれてからパラサイト化することもあります。
子供を育てるのはお金がかかるものです。年齢が若ければその分収入も多くありません。そんなときに頼るのは親という訳です。
孫の七五三、入学や卒業など大きなお金が必要になったときに、親にお金を無心してくるというのです。
やはり、孫ですからかわいい存在です。たとえ、お金が苦しくても援助してあげたくなるものでしょう。孫の成長は早いもので、年齢を重ねるごとにイベントに必要となるお金が高額になり、自分の生活がままならなくなります。
パラサイト破産を避けるために
「見栄を張らない」「自分の生活を明かしておく」「断る勇気」などが必要でしょう。
子供や孫のためだからと、見栄を張ってしまうと、次も容赦なくやってくることが考えられるのです。余裕があるときは良いですが、基本的に生活に支障がない範囲での支援や断ることも大事だと感じます。
かなしいものですが、親がお金がないと伝えておくと、子供は寄り付いてこないものです。自分の生活や金銭状況もあらかじめ伝えておくことで結果的にパラサイト化を防ぐことにつながる可能性があります。