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「森のくまさん」の特徴と美味しい食べ方

お米

お米テイストナビ

おいしいお米を紹介するコーナー「お米テイストナビ」です。お米好きの管理人の備忘録でもあります。

日本人といえば、やっぱりお米が好き。いつも食べるお米はいいものを食べたいものです。そんなことから、このコーナーではちょっと知られていないお米の品種に着目して、おいしいお米を発掘することを目的としています。

紹介する品種は実際に食べてみることはもちろん、しっかりリサーチした上で情報として掲載しています。新しいお米探しの参考にしていただけると幸いです。

今回、ご紹介するのは「熊本県産 森のくまさん」です。早速、見ていきましょう。

「森のくまさん」とは?

品種森のくまさん
産地熊本県
等級特A級

ある~日 森の中 熊さんに 出会った~♪」の歌でも有名な「森のくまさん」。今回はそちらではなく、「お米」の「森のくまさん」をご紹介します。

ゆるキャラ「くまモン」でおなじみの熊本県が生んだお米、それが「森のくまさん」です。かつてはくまモンとコラボしてPR活動したこともあります。

熊本県産のブランド米として、プロからも消費者からも高い評価を得ています。

森のくまさんの産地

冒頭にご紹介したように、熊本県が生まれ故郷です。平成元年から開発が始まりましたが、平坦地での栽培用に8年もの年月をかけ、本格的に栽培されるようになったのは平成9年からです。

「『』の都、『』本」で「生『』」されたという意味を込め、『森のくまさん』と名づけられました。

森のくまさんの特徴

森のくまさんは、「コシヒカリ」と「ヒノヒカリ」を両親に持ち、両者のイイところをハッキリと受け継いだ優秀なお米です。

日本穀物検定協会が毎年行う米食味ランキングは外観・香り・粘り・硬さ・味・総合の6項目からお米の評価を決めるものですが、森のくまさんは、2010年から連続して「特Aランク」を獲得した実績を持つ、最高品質のお米です。2012年には米食味ランキングで、最多得点を獲得しています。

米粒の見た目はやや細めであるのが特徴的で、穂に籾(もみ)がたくさんつきます。名前に込められた通り、豊かな実りも特徴の1つです。

森のくまさんの味

森のくまさんの食感は、弾力がしっかりとあり、モチモチで粘りが強いです。炊きあがりのツヤもきれいで、味や風味に優れています。これは、コシヒカリの味の良さと、ヒノヒカリの粘りの強さをバランスよく受け継いだ結果です。

特徴的な香ばしい香りと甘み高評価を得ています。

森のくまさんの美味しい食べ方

森のくまさんの持つポテンシャルはコシヒカリに負けないくらい高いもので、そのまま食べても美味しいお米です。

そのままでも美味しい

お米のポテンシャルの高さから、ご飯そのものの味を楽しみましょう。おにぎりや白米のままご飯のお供と食べるのがおすすめです。特に煮物や佃煮などと相性がよく合います。

炊き込みご飯にも合う

森のくまさんの高い味や香りを引き立てる食べ方として、先ほどはおにぎり、白飯を紹介しましたが、ひとひねりして「炊き込みご飯」というのはどうでしょう?

四季折々の具材を炊き込めば、より一層おいしくいただけます。つやつや、もちもちの炊き込みご飯をご賞味あれ。

森のくまさんのおいしい炊きかた

毎日食べているご飯ですが、そのおいしいご飯の炊き方は意外と知られていないかもしれません。今回は、お米マイスターが実践するおいしいお米の炊き方を参考にご紹介していきます。

計量

お米を炊くときに一番気を付けなければいけないのが、お米と水の分量です。

まずは、お米の量。計量カップにこんもりとお米を入れたら、上から押さえてとんとんと軽く打ち付けて整えます。カップを打ち付けることでお米とお米の隙間を埋めるのが重要だそうです。

その後、お箸などを使ってすり切れば、これが「ちゃんと図った1カップ」となります。

研ぐ

研ぐ」ではなく「泳がせる」ことが大切になってきます。

研ぐ際には、ザルとボールを使うと効率よく米とぎができます。お米は最初に出会う水をよく吸収するので、研ぐ時の一番初めの水はミネラルウォーターがいいそうです。この時、洗米全体で吸う水の7割を吸収するとも言われています。当然、炊きあがりの味にも大きく影響します。

お米を水に沈めたら、ざっと2~3回かき混ぜて、すぐザルにあげます。美味しい水を吸わせつつ、一方で糠を含んだ水まで吸わないようにするためです。ちなみにこの次の工程からは、水道水でもかまいません。

「研ぐ」とは本来、お米同士をすり合わせて糠や汚れを落とすことであり、現在は精米技術が発達したので、お米をこすらずに「洗う」くらいで十分です。コツとしては、お米を泳がせるように水の流れを作ること。

最後にザルを持ち上げ水を切ります。水が透明になるまで研ぐと、せっかくの旨味まで一緒に流してしまうので、薄く濁っている程度で米研ぎは完了です。

水切り

炊きあがりが柔らかくなりすぎにならないように、余計な水を取り除きます。常温で3~5分水切りをしましょう。乾燥させてしまうと、米粒が割れてしまうので注意しましょう。

炊飯

炊飯時の水も、しっかり計量します。基本的には炊飯器の場合、お米と水の量は1:1。水は、お米を計った時と同じカップを使うクセをつけておきましょう。

炊飯に使う水も、ミネラルウォーター、それも軟水がおすすめです。

浸水

浸水は冷蔵庫でじっくりとお米と水を合わせます。新米は表面が硬いので2時間ほど、古米なら30分しっかりと浸水しましょう

臭いが移らないようにラップをして、冷蔵庫に入れます。こうして、炊飯時、低い温度から一気に沸騰させることでお米がふっくら炊けるそうです。

冷蔵庫に入れる時間がなければ、水を合わせるときに氷を入れましょう。お水1カップにつき、氷1個が目安です。

十分に浸水させたら、あとは炊くだけ。最近の炊飯器はどれも高性能なので、それぞれの設定に合わせたら炊くのはお任せしちゃいましょう。

蒸らし機能がない炊飯器は、炊きあがった後すぐにふたを開けず、そのままスイッチを切って15分ほど蒸らします。釜の中の湯気の水分をお米に吸わせることで、よりふっくらととした炊きあがりに。蒸らした後は、再び保温の状態にします。

炊きあがったら

蒸らし終えたら、ご飯をほぐします。十字に区切って、一つ一つを下から持ち上げるようにするのがコツ。味のムラをなくしていきます。

ほぐすことで味の偏りが整うほか、空気に触れた米粒の周りに膜が張られ、べたつかなくなるというメリットもあるそうです。

まとめ

これまで「森のくまさん」についてご紹介してきましたが、「コシヒカリ」系の旨味を持った熊本県一押しのお米です。その開発に長い年月をかけた「熊本県農業研究センター農産園芸研究所」の努力には頭が下がります。

「特A」クラスを連続で獲得し、熊本発全国区に押し上げた生産者の方々にも感謝です。機会があればご賞味ください。