お米テイストナビ
おいしいお米を紹介するコーナー「お米テイストナビ」です。お米好きの管理人の備忘録でもあります。
日本人といえば、やっぱりお米が好き。いつも食べるお米はいいものを食べたいものです。そんなことから、このコーナーではちょっと知られていないお米の品種に着目して、おいしいお米を発掘することを目的としています。
紹介する品種は実際に食べてみることはもちろん、しっかりリサーチした上で情報として掲載しています。新しいお米探しの参考にしていただけると幸いです。
今回、ご紹介するのは「福井県産 いちほまれ」です。早速、見ていきましょう。
「いちほまれ」とは?

品種 | いちほまれ |
産地 | 福井県 |
等級 | 特A級 |
2018年最大注目の新米「いちほまれ」は、福井県原産のお米の品種で、「ポストこしひかり」を目指して改良された「日本一おいしい誉れ高きお米」より命名されました。
米の等級で最高の「特A級」を配しこしひかりに匹敵する食味をもっています。2018年9月29日より全国販売が開始されています。
いちほまれの産地
産地は福井県。品種改良を重ね、ふくいブランド米推進協議会で栽培技術研修会が開催され、2017年4月19日名称が『いちほまれ』に決定しました。
いちほまれの特徴
こしひかり発祥の地、福井が持てる技術の粋を尽くし、およそ六年の歳月を掛けて開発した次世代を担う全く新しいお米です。生産量はまだ少ないのですが、福井県一押しのブランド米です。
いちほまれは、2つの「コシヒカリのひ孫」を掛け合わせて作られました。父米に「イクヒカリ」、母米に「てんこもり」を使い、「イクヒカリ」の「もっちり粘り」と「てんこもり」の「きれいな米粒」のいいとこ取りした、コシヒカリから見て「玄孫(やしゃご)」に当たるお米になります。
いちほまれの味
見た目はしっとりと艶やかな米粒で、食べてみると非常に粘り強いのに「もっちりとした食感」を感じるお米です。
もっちりしながらも粘りがあるのは珍しい食感といえます。それでいて米粒感も感じるという絶妙な米が「いちほまれ」の特徴でもあります。
味は力強さを感じますが、食べた瞬間にシャープな米の味がして、噛むほどに甘みが口の中からのどにに広がっていくという味わいです。
いちほまれのおいしい食べ方
おかずに合う?
このおいしい「いちほまれ」を引き立てるのが、おかずになります。いちほまれの味はどんな家庭料理にでも合う万能選手なのです。和洋中、いずれもそれらの料理を生かして、その相乗効果でますますお米の味が引き立てられます。
朝ごはんにいちほまれ。納豆とお味噌汁。これだけの「やっつけ料理」でも十分豪華な満足感が得られます。不思議ですが、これぞ「いちほまれ」マジックなのです。
鉄板のカレーライス。これはスパイスの効果で、それほどでもないお米でも美味しくいただけるというお母さんの味方ですが、これを「いちほまれ」に替えると、いちほまれマジックによって、見事に高級料理店の味になることでしょう。
おにぎりやお弁当に合う?
「いちほまれ」は、冷めた状態でもその食感や粘りがよく、噛むほどに甘さと香りが感じられてきます。おにぎりにすると、その塩加減が甘みをより引き立て、たとえ中の具無しの「塩にぎり」でも十分満足できるほどです。
さらに、お弁当でもその特徴が生かされ、レンジでチンしなくてもおかずの塩気に負けない甘味で美味しくいただけます。
冷めた状態でもさすがのポテンシャルを持つ「いちほまれ」。コシヒカリの血統は受け継がれ、ポストコシヒカリの名を配するにふさわしいお米と言えるでしょう。
いちほまれのおいしい炊き方
福井県出身の五木ひろしさんのCMで美味しい炊き立てのご飯をいただくシーンがありますが、「いちほまれ」の美味しい炊き方とはどのようなものでしょうか?
① 計量
② 米の研ぎ方
計量した米は研ぐ前にさっと洗います。これは表面についた糠や油などの臭いを、研いでいる間に米粒が吸わないように洗い流すのが目的です。
水を張った容器に、米を一気に入れます。容器に米を入れてから、蛇口から水を入れると水がたまる間に米が臭いを吸収するので、必ず水を先に入れます。
すぐに手でざっとかき混ぜます。米の表面についた糠や油が水に浮いてきますので、濁った水をすぐに捨てます。スピードが肝心です。一気に行いましょう。
③ 研ぎ
④ すすぎ
⑤ 浸水
⑥ 水切り
⑦ 炊飯
こだわって炊くなら、土鍋で炊くという手もあります。昨今は、炊飯器も進化しています。銅釜あり土鍋釜ありと様々です。
まとめ
いちほまれの産地、特徴、おいしい食べ方などをご紹介してきましたが、いちほまれはまだ生産量が少なく、なかなか手に入れることができないかもしれません。
徐々に生産量も増え、食卓に上る日もそう遠くはないでしょう。同じ食べるなら、美味しいお米を食べたいものですね。