クレジットカードを利用すると、ポイントが貯まるのでお得だという人はよくいます。賢く使えるならお得ではありますが、使い方によってはぜんぜん節約になっていないケースも多いものです。
クレジットカードは後払いできるという特性を持ちますが、後払いということが逆に使いすぎるという結果も生み出す場合もあるのです。
しかも、クレジット利用で得られるポイントは利用金額の1%がいいところです。1%のポイントを得るために使いすぎていたら、節約からはどんどん遠ざかってしまうでしょう。
これだけではなく、他にもクレジットカードは節約から遠のく要素を秘めています。
家計簿と相性が悪い
クレジット利用の請求は来月や再来月に来るものです。今月出費したにも関わらず、来月以降の出費として管理しなければなりません。
家計簿には、翌月以降の収支に記載することになり、収支をわかりにくいものにしてしまうのです。
また、家計簿をつけていて、今月はお金がないからクレジットカードを使い、あえて翌月以降に繰り越す人もいます。これはただ支払いを先送りしているだけで、節約とはいえません。結果的にあとで苦しむこととなり、ただ自分の首を絞めているだけにすぎないのです。
普段使いにクレジットカードは危険
ポイントが貯まるからといって、普段使いでクレジットカードを利用するのは危険です。クレジットカードは現金を取り扱わないため、お金を使うという感覚がないもの。計画的に使うことを考えないと、安易にクレジット利用してしまうものなのです。
少額だからいいやとさみだれ式にクレジット利用なんてしようものなら、後にまとまって高額請求が来ることが間違えないでしょう。
クレジットカードの賢い利用は、固定費(水道光熱費や携帯代など)に限って使うことです。固定費は毎月かかるもので、金額もほぼ決まっていることでしょう。こういうものにクレジットカードを使い、使いすぎの心配がなくポイントを得るのは良い方法です。
使うなら「一括払い」の一択
クレジットカードには、「一括払い」のほか、「リボ払い」という定額払いが存在します。使いすぎても一定額しか請求が来ないから安心に思えるかもしれませんが、実は大きな利息を乗せられてしまいます。
この利息は主に年利15%程度となっており、ほとんどキャッシング(年利18%程度)とほとんど変わりません。節約からは遠のくだけではなく、単に大損と言ったほうが良いでしょう。
クレジットカードは捨てるが一番
以上のようにクレジットカードは便利な反面、節約の観点からは不利になる要素が多いものなのです。
何かあった時のための1枚として持っておくのもいいですが、できれば解約して現金払いしていくほうがお金は貯まりやすいものです。
いまはほとんど現金払いに近いデビットカードが存在します。こちらに切り替えるというのも賢い選択です。