最近はシニア層の引越しが多くなってきています。アクティブシニアが多いため、人気になっているとも取れますが、実はそれだけではない実情があります。
シニアになってからの引越しをする意味や理由は人それぞれあるものですが、実際に引越しするには様々なハードルが存在するようです。
シニアの引越し事情はどのようになっているのでしょうか。早速見ていきましょう。
シニアになってから引越しをする主な理由
先述にもありますが、引越しをする理由は人それぞれあるものです。その中でも、最近多くなっている理由は以下になります。
- 今までの住まいが老朽化してきたため
- バリアフリーの住居に移るため
- 子供の近くに住みたいため
- 都会に住みたいため
特に老朽化による引越しは多くなっています。長く住んできた住居は高度経済成長期に作られたものも多く、老朽化が深刻になっています。倒壊の恐れがあるので、立ち退きを迫られる状況が増えているのです。
他には、利便性の高い都会への引越しも多いといいます。老後の夢では、田舎でのんびり暮らしたいと思う人が多かったはずですが、現実的に考えると不便なことが多いことから合理的な選択肢を選ぶ傾向にあります。子供が都会に住んでいるので、近くに住みたいという意見もあるようです。
シニアの引越しにおけるハードル
シニアになってからの引越しは現役時代のように上手くは行かないことが多く、いくつものハードルが存在します。
1つは、「契約時の連帯保証人問題」です。賃貸物件の場合、最近では多くのケースで連帯保証人を求められます。引越しが必要になり、次の住居を探そうも連帯保証人を用意できなくて契約を結べないという状況に陥りがちです。
次に多いのは、「年齢の問題」です。連帯保証人の有無に限らず、入居者の年齢が高齢であるから契約できないというものです。実際にこのようなケースは多くあり、社会問題になりつつあります。特に一人暮らしする場合は、このようなケースに遭遇しやすくなっています。
不動産の仲介に頼んでも、どこも受け入れがなく、なかなか新しい住居は決まらないのです。最後の命綱であるはずの公営住宅では抽選倍率が高すぎたり、優先順位の兼ね合いで入居は難を極めるでしょう。高齢になればなるほど、引越しするにも一苦労です。
一人暮らしで身寄りがない人にこのようなケースは多くなっているので、引越しが必要になりそうになったら、早めに行動することをおすすめします。
やるべき対策
- 役所の住宅相談を活用する
- 年齢が若いうちに引越ししておく
- 身内で連帯保証人になってくれる人を探しておく
老朽化でいつ立ち退きになるかはわかりません。立ち退きの通知は急に来るものです。老朽化してきている住宅に住んでいる場合は、以上のような先手を打つことも必要になるでしょう。