意外にも退職金なしの会社は多いです。その割合は約25%(就労条件総合調査:厚労省調べ)と、4社に1社が退職金制度がないという状況です。
退職金なしの会社に勤めている場合、退職したあとの老後生活に不安を抱える人も多いと思います。
退職金がないからこそ、やっておきたい老後の対策について考えてみます。
貯金をする
シンプルですが、やっぱり貯金が一番安心でしょう。
退職金に代わるほどの貯金を貯めるには、相当長い年月が必要です。できるだけ早い時期からコツコツ貯めるしかありません。
貯金は元本が割れないため、確実に貯めたいという人に向いています。
確定拠出年金で積み立てる
いわゆる個人年金です。年金の3階建て部分に相当します。退職金がないなら、できるだけ高い掛け金が望ましいです。
メリットとして税制の優遇を受けられたり、貯金よりも高い利回りに期待できます。貯金と併用がおすすめです。
こちらは貯金と異なり、元本割れのリスクがあるので、運用先については金融機関やファイナンシャルプランナーに相談するといいでしょう。
定年退職後も働く
最後の手段は働くことを続けることに限るでしょう。ただし、健康であることが条件となります。
政策により、70歳まで働ける状況になりつつあります。できるだけ長く働き、できれば年金を繰り下げすることで年金受給額を上積みすることができます。
さらに厚生年金は70歳まで掛けることもできるので、働くことは収入を得ながら、将来的にもらえる年金も増やすことができるのです。
考え方を変えれば、60歳で定年退職したとして、その後10年間を年収200万円の労働収入を得るとした場合、退職金2,000万円もらえたのと同等とも言えます。
退職金がなくても大丈夫
以上のように、退職金がなくても何とかできるものです。
最近では、副業も認められる風潮にあります。働きながら、趣味の延長線上で収入を得ることも可能ですし、自宅でネット収入を得てることもできます。
いまできることを最大限に行って、老後の備えにしておきたいものです。