念願の定年退職。長い間働き続けて、やっと仕事から解放されると考える人は多いと思います。このタイプの人の傾向として、定年退職後は失業保険をもらいながら、自宅でゆっくりし、次にすることを考えるようです。
最初の1カ月や2カ月は解放感に満たされ、とても楽しい日々を過ごすことになりますが、それ以降は解放感に慣れてしまい、やることがなくなってつまらない日々になることが多いです。
「何もすることがない」=「社会から離れている」と考える人も多く、孤独感に押しつぶされそうになります。定年退職後に失業保険をもらいながら過ごす6か月間は「地獄」だったという体験談はよく聞く話です。
このような定年退職後に「何もすることがない」を避けるためにも、定年退職前にやっておきたいことをいくつか考えました。
定年後の仕事や趣味を見つけておく
定年後はどう過ごしたいのか、ざっくりでもいいので思い描いておくことはとても重要です。
仕事なら、再雇用するのか、異業種への再就職をするのか、もしくはパートで働くなど決めておくことです。仕事が決まらないときも想定しておき、その場合はシルバー人材センターの活用をするなど決めておくと安心です。
趣味はできればあったほうがいいです。いままでの趣味を継続することや新しい趣味を行うなど、あらかじめ方向性を定まっておくとスムーズです。
時間がある人は、資格試験に挑戦するのも面白いかもしれません。
社会での居場所をいくつか持っておく
定年後は会社との関わりが薄くなりがちです。社会との接点を失わないためにも、いまある社会資源を活用することも大切です。
たとえば、町内会の活動に参加すること、街の消防団に加入する、趣味のサークルに入る、ボランティア活動するなど、周りを見渡して探してみると意外と見つかるものです。
また、何かに活動することで仲間が見つかることも多いです。活動する場所や自分に近い人が近くにいるだけで、社会から疎外されている気持ちはなくなっていくと思います。
年金だけでは生活できないことを忘れない
定年後は何もせずに生きていくことは、やることがなくて苦痛に感じる人は多いですが、金銭的にも厳しいです。よっぽどの貯蓄がある以外は基本的に年金だけでは生活が難しく、せっかくの退職金もどんどん目減りするばかりです。
老後を安心に過ごすためにも、仕事をして収入を得ることや節約して年金をできるだけ減らさないようにするなど、頭でいろいろ考えながら行動していきましょう。
現実や近い将来を思い描くことで、何もしないという選択肢はなくなるはずです。