入浴時のおぼれ事故が増えています。
65歳以上が8割も占める「おぼれ事故」ですが、発生場所のほとんどは自宅の浴槽となっています。特に12月以降の寒い時期に多発しているので、これからの寒い季節には要注意です。
今回は「入浴中のおぼれ事故」を予防する心得を確認していきましょう。
お酒には要注意
飲酒をしての入浴はアルコールはますます酔った状況を作り、非常に危険です。
体が温まることで血液の循環が良くなり、さらにアルコールが全身にまわってしまいます。「酔いを覚ますため」に入浴したつもりが逆に「酔いを強くする」ことにつながります。
眠気や意識がもうろうとしてしまう、平衡感覚が乱れて転んでしまう危険性があります。この状態で湯舟に入ってしまうとおぼれてしまう可能性もあるので要注意です。
長湯や高温浴を避ける
のぼせる可能性が高く、ヒートショックを招く場合もあります。
長湯や高温浴はのぼせてしまう原因になります。のぼせることで失神してしまい、おぼれてしまう可能性があります。また、脳の血流量に異常をきたしヒートショックを起こす場合があり、心筋梗塞や失神を起こす場合があります。
目安として湯温は41℃以下にしておきましょう。
脱衣所と浴室の温度差を減らす
脱衣所と浴室の温度差によるヒートショックに注意しましょう。
脱衣所が寒く、浴室が温かい場合において急激な温度差によりヒートショック起こす場合があります。心筋梗塞や失神を起こす場合があります。浴槽でのおぼれの原因にもなります。
できるだけ脱衣所を温めておいてから入浴する心がけをしましょう。