ソフトクリームの形をしたカラフルな駄菓子「トンガリ菓子」を製造する井桁千製菓(いげせん)が廃業するそうです。ニュースで見て、懐かしさと残念さがあり、複雑な気持ちになりました。
このお菓子は「トンガリ」と呼ばれ、子どもの頃はよく食べていた記憶があります。友達と分け合って食べたり、中のクリームみたいなやつだけ食べたりと思い出がいくつかありました。
いまもまだあるなんて知りませんでした。最近は食べることがないのですが、なくなるとなると寂しいものですね。
昭和の駄菓子製造メーカーはどんどんなくなっていっています。なぜ、平成で廃業せざる得ないのか、考えてみました。
なぜ廃業になるの?
廃業となると、単純に売れていないと思いがちですが、一概にそうではないようです。今回の井桁千製菓が廃業する理由として、「原材料の高騰」を挙げています。
原料高と商品価格
物価の上昇により、製造コストは上がるばかりです。そうなると、コストの削減を行うか、商品価格を上げることが必要になるでしょう。購入の大多数は子どもであるため、商品価格はなかなか上げられないという二重苦にあるようです。
仮に商品価格を上げても、売り上げを落とすこともあり、どちらにせよ難しい現状があります。
製造者の高齢化と後継者不足
次に挙げられるのは、製造者の高齢化と後継者不足です。平成も来年で終わり、昭和で活躍した製造者は相当な年齢になります。事業としては、ニッチで地味なイメージがあることや原料高などの理由で儲かりにくい特徴もあり、なかなか後継者は見つからない現状もあるのです。
後継者がいないから、やむを得ず廃業という製造会社も多いとのことです。
街から駄菓子屋がどんどんなくなる
街の駄菓子屋は今思うとかなりの数が減っていると感じます。昔は地域によるかもしれませんが、たくさんのお店がありました。
昔も今も子どもは駄菓子屋が好きです。子どもが初めてお金を使うことを覚えるのは駄菓子屋だったりすることが多く、憩いの場としても親しまれるだけに駄菓子屋が消えゆくのは寂しいものです。
駄菓子の製造メーカーが廃業し、街の駄菓子屋が減るのは時代の流れなのかもしれません。寂しいですが、受け入れるしかないようです。