
少子高齢化を迎え、年金制度が崩壊し破たんすると言われています。もちろん、一部の声としてですが…
年金を受給している私たちやこれから年金を受給しようとしている年代には気になる話題の1つです。
少子高齢化は事実なので、年金が良い状況にないことや今後も当面は厳しい状況が続くことは明らかでしょう。いずれ年金制度は破たんしてしまうのか、このように考えてしまうのも無理はありません。
実際はどうなのか。年金制度の今後について調べてみました。
年金制度は5年に1度の財政検証がある
厚生労働省では、年金の財政について5年に1度の年金財政検証を行い、その結果を発表しています。最新は2014年で、8つの経済状況のケースで検証が行われています。当然ながら、最悪のケースも想定されており、財政破たんを防ぐ目的も伺えます。
ただし、あくまでも推測に過ぎず、想定外のケースもあるかと思いますので、アテにするといった過信は禁物かもしれません。
直近のニュースでは、年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(主にGPIFと言われます)の運用益が10兆円あったと報道されました。黒字は2年連続とのことです。
莫大な年金運用も大きく増やしたり、減らしたりで四苦八苦しているようにも思えます。基本的に年金の支給がベースにありますから、歳出は多くなりがちです。そんな中、黒字を出していることから直近は安泰と考えて問題なさそうです。
年金の引き下げはありうる
以上のことから、年金は破たんしにくいと言えますが、破たんを回避するために様々な手を打ちます。主に年金改革というものです。
日本の場合、2004年に行われた年金改革では「保険料の上限を決めて、それ以上値上げしない」という方針を決めています。上限があることにより、使えるお金が限られますが、その範囲内で年金を運用するシステムに変えました。
年金を守るためにあらゆる手段を駆使
このように年金を維持するため、あらゆる手段を駆使していくと思われます。
すでに行われている「年金の受給年齢を遅らせる」といったことも、さらに範囲を広げる(繰り上げ)方針を立てたり、さらに年金の支給額の引き下げを検討することもあるでしょう。
年金制度は簡単には破たんしないと思いますが、改悪は十分にありそうです。

制度の破たんの心配はいらないものの、改悪に備えた貯蓄はあったほうがいいでしょう。