最近はスーパーやコンビニでよく見かける「カット野菜」。忙しい人や一人暮らしの人にはピッタリの商品で、私個人としてもよく利用しています。
あらかじめ複数の野菜がカットされ、適量に入っていることから使いやすく、便利ではあるのですが、気になるのはその栄養分です。
当然ながら、生野菜にはかなわないとは思いますが、カット野菜の栄養分はどの程度なのでしょうか?
そんな個人的な疑問から、今回はカット野菜の栄養分を調べてみました。
カット野菜と生野菜の栄養分を比べる
まずは、生野菜とカット野菜の栄養分を比べることからはじめましょう。
先に答えを言うと、生野菜の方が栄養分は多いです。問題はカット野菜が生野菜に比べて、どの程度栄養分が少ないかです。
カット野菜には、カットやパックにするといった加工をする必要があるため、国の衛生基準を満たす必要があります。その国の衛生基準の一つに「野菜の洗浄」があります。
大手メーカーの野菜の洗浄工程では、水や次亜塩素酸系の消毒液で野菜の洗浄を行っていると聞きます。この次亜塩素酸系の消毒とは、インフルエンザ流行時に使う消毒液と同様で、ウィルスに強いことでおなじみですね。
この工程により、相当衛生面が高いことがわかります。生野菜を家でカットして食べるよりも、カット野菜を買って食べる方が衛生面に優れているのです。
この消毒方法での野菜の栄養成分は損なわれる?
水だけではなく、国の基準を満たすために消毒液まで使われることで、相当栄養は失われそうですが、実はほとんど損なわれないという研究結果が出ています。
そもそもの栄養分から失われる栄養分の割合は5~15%程度と言われ、大手メーカーも企業努力もあるようです。
カット野菜だけ食べれば良い?
衛生面に優れ、それほど栄養分も損なわれない、優秀ともいえるカット野菜。実はこれだけを食べ続けるのはまた間違いです。
その理由は、カット野菜に含まれる野菜の種類に答えがあります。市販のカット野菜の特徴として、緑黄色野菜の少ない傾向にあるのです。
野菜は天候に左右されやすく、価格の変動が大きい食べ物です。当然ながら、商品としてのカット野菜も影響を受けます。そのような理由から、淡色野菜が多い傾向にあると思われます。
1日に摂取する野菜として、緑黄色野菜も挙げられることからも、市販のカット野菜に緑黄色野菜をプラスしてみることをおすすめします。
まとめ
- カット野菜は想像以上に栄養分は損なわれていなかった
- 衛生面を考えると、カット野菜は最強だった
- カット野菜は「緑黄色野菜」が少ない傾向がある