60歳で会社を定年退職し、その後は消防団で活躍している友人がいます。消防団に入るということは、自分のまちを守る活動をすることを指します。住民の安全と安心を守る重要な役割を行っている友人に尊敬します。
今回はまちの消防団について、ご紹介していきたいと思います。
消防団って何?
消防団は、消防署と同じく消防組織法に定められた市区町村の消防機関。非常備の消防機関として位置付けられ、消防署と協力しながら活動します。
主な業務は、「火災現場への出動」「訓練」「啓発活動」などが挙げられます。
火災現場へ駆け付けて、消防隊と協力し消火活動に当たります。その他、避難誘導なども行い、住民を守る活動を行います。地域で災害発生した際には、救助活動や消化活動を担当することもあります。
いざというときに備え、さまざまな訓練に取り組んでいます。主に夜間や休日に集まって行っているとのことです。
町内会、学校、福祉施設などの地域の団体に対し、応急手当講習や防災指導などを行っています。
消防署や消防士との違いって?
消防署で勤務する消防士とは違い、消防団員は主にその地域に住んでいる人が担います。会社員、主婦、学生など多様に渡ります。男性だけではなく、女性も活躍しており、年齢も広範囲です。
活動する消防団員は、本来の仕事や学業などを持ちながら活動しており、いざというときは自宅などから出動します。
消防団員はいつまでできるの?
基本的に体力が続く限りは消防団員を続けることはできるでしょう。
また、自治体により、消防団員の定年を設けている場合があります。定年となる年齢については自治体ごとに異なりますが、一般的に60~65歳が多いようです。
ちなみに消防団員の定年は、消防団員の減少や生き生きとしたシニアの増加により、定年の引き上げや廃止を行う自治体が増えてきています。
消防団の魅力
消防団の魅力は、何といっても住んでいる地域のために活動できることです。消防団に入ると、様々な知識や経験をすることになります。それは生きていく上で役に立つことばかりです。
出動すると出動手当や退職時には退職報償金が支給されます。(金額は自治体によります。一般的に多い金額ではありません。)
お金と言うよりも社会や地域に貢献するという意味合いが強いです。地域のために何かしたいと考えている人は消防団員も選択肢の1つとして、考えてみると良いでしょう。