高齢化社会と少子化問題により、葬儀の規模も小さくなっています。その理由としては、地縁、血縁関係の希薄化、ご近所関係の付き合いの希薄化、核家族化など時代の流れとしては納得できます。
今回は葬儀の変化、家族葬について考えていきたいと思います。
価値観の多様化
一人っ子など兄弟も少なくなり夫婦の場合、一人っ子同士で「葬儀にお金を掛けられない、掛けたくない」と言う方も増えています。
家族葬とは?
家族の方が、葬儀にお呼びしたい方を限定して少人数でゆっくり故人とお別れできる葬儀です。もちろん親しいご友人や親族もお呼びできます。11人~20人の規模の割合が最も多く4割を超えています。
お呼びしない方には理由
家族葬で難しい問題は、親戚一同と親しい友人の方への対応でしょう。
- 「どうして呼んでくれなかったのか」親戚の方やご友人の方に言われる
- 家族葬を受け入れてもらえない
など、トラブルを防止するために事前に故人の希望などを説明など理解していただく事が大事です。
家族葬の香典は?
参列する方が少ない家族葬では、香典を辞退する方も増えています。
香典を受け取る場合、葬儀中に受付など対応しなければなりませんし、葬儀後に香典返しを用意しなければいけません。香典を辞退する場合は、香典を辞退することを伝えておきましょう。
知っておきたい家族葬のメリット
葬儀のイメージですが、何かとマナーなど喪主、遺族、参列者の正しい知識など知っておくべきことが多く、故人と向き合う大切な時間は少なく感じます。
私が参列した家族葬は、ごく小人数で喪主と故人が向き合いながら故人との思い出など楽しい思い出や、もちろん悲しい思い出も含めて、しめやかに故人を偲びながらの心のこもった葬儀でした。このように家族葬には本来有るべき大切な故人と家族の時間が多く思います。
あまりお付き合いの無い方と形式的な葬儀では無く、本当に大切な家族や心から偲んでくれる人に最後を看取ってから送りだすことができます。
大手の葬儀場と違い、喪主の小さな希望まで聞いて頂けます。「好きな花、大きさ、流したい曲やメロディー、喪主が持ってきたCDなど」。葬儀では当たり前の、お坊さんも喪主の希望しだいです。希望しなければそれでも構いません。付き合いの少ない方も、仕事を休んで葬儀に参列しなくても大丈夫です。
葬儀と言えば夕食です。本来ならばお寿司やオードブルなど色々とお金も気も使いますがコンビニエンスのお弁当やパンなど、近いお店で全て大丈夫です。
最後に
私が参列した家族葬の葬儀場は、3ホールの小さな会場でしたが、スタッフ一同の心のこもった喪主への対応と気使いには感動すら覚えました。時代の流れでしょうか、街にはたくさんの小さな家族葬のホールが増えています。良い会社を選ぶのも大切かと思います。